創作小話『悪しき相対主義者とニセ科学批判批判者の申し出を断ったブロガー』

 その悪しき相対主義者とニセ科学批判批判者の二人は、なにかを成し遂げて世間に名を広く知らしめたいと考えました。

 そこで、科学リテラシーの低そうなムラビト的ブロガーのところに行って、自分たちの賢さをアピールしました。
 「私たちは、よそで行われているニセ科学問題の議論に横からいっちょ噛みして、常に完全勝利を収めてきた者です」
 「ゆえにこれからは、ニセ科学的な商品を売りつけてくる口のうまい詐欺師から、あなたを守ってあげます」
 「私たちの熱烈な支持者となって、ブログ上で私たちの名を広く宣伝してください」

 ムラビト的ブロガーは、そっけない口ぶりで言いました。
 「お断りします」
 「わざわざあなた方を頼らなくても、世のニセ科学批判者たちがとっくに詐欺師と対峙しています」

 【教訓】これは、「論者としての信頼を地道に築きあげる作業なんて面倒です」というスタンスの人に聞かせてあげるお話です。

ネタのお言葉『夫子、どのブログにも訪れるや、必ずdisり方を聞かれる。disの地位を求めたるか、それともdisの地位を与えてもらうか』

 この言葉は、論語の『夫子是の国に至るや、必ずその政を聞く。之を求めたるか、そもそも之を与えたるか』の罵倒芸版である。
 【意訳
 子禽(しきん)が、子貢(しこう)に問いました。
 「孔先生は、どこのdisブログに行っても、必ず管理人や常連の読者から、disの心得について質問を受けています」
 「これは、孔先生が罵倒芸のご意見番として、ご自身を売り込もうとしているのでしょうか」
 「それとも、先方が孔先生の罵倒芸を望んでいるのでしょうか」

 子貢は答えました。
 「孔先生は、内面に秘めたdisがネットの画面上に自然と表れているので、どこのdisブログに行っても、disの重鎮として扱われるのです」
 「それに、孔先生が認められようと求めてネット上を遊説している理由は、真のdisブログ運営を多くの人に知ってもらいたいからであり、」
 「普通の罵倒芸論者のように、自分の名をネット上に広く知らしめようとしているわけではないのです」
 【意訳、終わり
 そのように子貢は分析していた。