創作小話『空飛ぶスパゲッティ・モンスターから「実現するのに厳しい助言」をもらったムラビト的ブロガー』

 ムラビト的な論者であるAさんが、新しく公開したブログ記事のミスを苛烈なニセ科学批判者からさんざんに修正されて、疲弊しました。

 対処に困ったAさんは、空飛ぶスパゲッティ・モンスターに助けを求めました。

 空飛ぶスパゲッティ・モンスターは助言しました。
 「苛烈なニセ科学批判者が現れた時点でお前が科学的に正しい反論を展開しておれば、」
 「苛烈なニセ科学批判者は驚きつつも感心し、お前を一目置き、」
 「その後の議論が穏やかに進行し、神経を消耗する間もなく相互理解に達していたであろう」

 Aさんは言いました。「その実現はタイムマシンでもない限り無理です」
 「とはいえ、今後の参考にはなりました」
 「同じ事態が起きた未来のどこかの時点で授かった助言を生かしてみせます」

 【教訓】この話は、科学的に間違っている主張を公開して物議を醸しても速やかに反省の態度を見せれば炎上が小さいうちに収まるという現実を明らかにしています。

逆転勝ちするためのアドバイス、「ニセ科学批判=リフレ」と主張してublftboさんから疑義を呈された、ありーちぇ氏へ

 次の「はてなブックマーク」を読んだ。
 はてなブックマーク - ありーちぇさんのツイート @mika_berry なんせこっちは5年くらいの観察歴がある。ニセ科学批判=リフレでない人を連れてこいといっても数人しかでてこず、親和性の高さは確証された。「ニ

 (以下、ublftboさんのコメントから引用)
 
そもそもこの人達が言っている “ニセ科学批判” がこの人達の心内にしかない集合であるし、定量的考え絶無なので、ほんとうにもう、何を言っているのだろうという感じ。まず「観察歴」って、「twitter内」でしょ。

 なるほど、ありーちぇ氏の分は悪そうだ。
 とりあえず、「そんな狭い観測範囲で判断したのではありません」と表明し、
 【地球上に存在する、すべてのニセ科学批判者の数】を示し、次に、
 【地球上に存在する、すべてのリフレのニセ科学批判者の数】を示し、この二つの数を比較したうえで、
 「ほら、すごい割合でリフレのニセ科学批判者が居るでしょう!?
 とアピールすれば、逆転勝ちできる。

 疑義を呈された評判のままで良いと思うのであればともかく、そうでもない場合は、これを今後の選択肢の一つに入れてほしい。

 もちろん、次のようにボケる選択肢もある。
 「私が現時点で確認した【リフレでないニセ科学批判者】は、数人だった」
 「ゆえに、地球上に存在するニセ科学批判者のほとんどは、リフレのニセ科学批判者であると結論できる」
 「これは、論理的にも正しい結論だったりする」

 このようにボケたならば、世のほとんどのニセ科学批判者から笑いが取れるであろう。

創作小話『ニセ科学的な像を売ろうとした者』

 ある村に、流れの詐欺師が自分で作った『ニセ科学的な像』を携えてやってきました。
 詐欺師は村の広場で『ニセ科学的な像』を売り始めましたが、村人たちは見向きもしませんでした。

 というのも、その村には前日に流れのニセ科学批判者がやってきて、「科学的な思考がどうの、懐疑主義がこうの」と演説をぶっていたために、
 「そんな思考方法もあったのか」と村人たちは夢中で聞き入れ、演説が終わる頃には高い科学リテラシーを身に着けていたのでした。

 それを知らない詐欺師は、懸命に売り文句を叫びました。
 「このニセ科学的な像は、万能効果がありますよ! 持っているだけで、信じられない効果が出ますよ!」

 それを聞いた村人の一人が、指摘しました。
 「それほどすごい効果があるのなら、そのままご自身で所持していたら良いのですわ。他人に売りつけている場合ではないのですわ」

 詐欺師は粘りました。
 「いや、私は効果を十分に堪能して幸せな気持ちになりました、この幸せをおすそわけしたくて…」
 村人は、詐欺師を哀れみました。
 「かわいそうな人。他人だけでなく、自らも欺いて一生を終えるのね」

 それを聞いた詐欺師は、失望しました。
 「この村では万能を謳っても食いつく者が居ない、これ以上の長居は費用対効果が悪い、別の村に移動だ」

 【教訓】この話は、科学リテラシーの高い人に万能効果が謳われた品を見せても、事細かく吟味された末に購入されないという現実を明らかにしています。
 これをニセ科学推進者の大半が承知しており、万能効果を鵜呑みで信じてくれそうな人々に絞って売り込みを仕掛けます。

 また、古株のニセ科学批判者たちの多くが、「科学的な思考を軽視するニセ科学推進者と対話しても相互理解は無理、懐疑主義を知らずニセ科学を絶対に正しいと信じている人と対話しても説得は困難、ゆえに半信半疑くらいの人に語りかけよう、それがリソースを効率よく使用するニセ科学批判活動だ」というスタンスを採用しているのも、こうした事情があるゆえなのです。

創作小話『ミュウズの女神と、罵倒芸の論者』

 その昔、ミュウズの女神が歌っていると、人間たちが感動して、一緒に歌いはじめました。

 次に、ミュウズの女神がdisを述べると、人間たちは感動して、disを述べはじめました。
 一部の者たちは、食事や睡眠をとらずにdisを述べ続けて、疲弊して倒れました。
 それを見たミュウズの女神は、その者たちを罵倒芸の論者にしてあげました。

 このために、現代のネット上でも、食事や睡眠を忘れてdisり続ける論者が存在しているのです。

ネタのお言葉『disの株を守る』

 この言葉は、あの『守株』の罵倒芸版である。
 【解説】
 その昔、ネット上の片隅で過疎ブログを運営しているAさんが居た。
 ある日、Aさんはニセ科学批判者たちの主張を何気なくdisった。
 すると、そのdisり方がすごいと世間で評判となった。
 Aさんの株はたちまちあがり、有名disブロガーとなった。

 その日からAさんは、まったく同じdisり方を公開するようになった。
 世間の人たちは、だんだんと飽きて、どんどん離れていった。
 それでもAさんは同じ路線のdisで頑張ったが、閑古鳥が鳴くばかりであり、
 そのうちAさんの余生が尽きて、ブログの時も止まった。
 【解説、おわり】
 ある一つのdisり方を人々から褒められても、それで満足してはいけない。
 つねにdisり方の工夫に励み、独自のdisり方を開発し、だれも追いつけないネット上で一番の罵倒芸論者に成長するべきである。
 このことを、韓非は「守株」で言いたかったのである。

創作小話『悪しき相対主義者に味方を頼んだブロガー』

 科学素人であるAさんのブログが、モヒカン的論者のターゲットになりました。

 モヒカン的論者の批判に耐えかねたAさんは、悪しき相対主義者に味方になってほしいと頼みました。

 悪しき相対主義者は承知して、自論を述べました。
 「Aさんの科学的間違いを批判するモヒカンさんの行為は、ニセ科学を擁護する行為と相対的に同じです」
 「モヒカンさんは、ニセ科学批判者であると同時に、ニセ科学擁護者でもあります」
 「ゆえに、モヒカンさんにはAさんを批判する権利がないという結論になります」
 「これは、絶対的な中立の傍観者である私の言っていることですので、絶対的に正しい結論です」

 それを聞きつけた別のモヒカン的論者たちが、「みつけたぜ~、えものだぜ~」と言って、次々に集まってきました。
 以前よりも多くの批判を受けることになったAさんは、反省しました。
 「これは当然の結果だ」
 「どうして私は、見境もなく悪しき相対主義者などを味方に選んでしまったのだろう」

 【教訓】これは、ネット上で見知らぬだれかに味方を申し込むときは、相手の能力をよく見極めたうえで申し込みましょうという、たとえ話です。