創作小話『世のすべてのニセ科学批判者たちに勝てる秘策の巻物』

 その主人公であるAさんは、「世のすべてのニセ科学批判者たちを相手にした議論で一人勝ちできる秘策」を思いつき、急いで巻物に記しました。
 「これは、とっても大事なものだから、誰にも知られないように家の裏山に埋めておこう」

 そのように考えたAさんは、巻物を裏山に埋めました。
 しかし、心配性のAさんは、それから毎日様子を見に行きました。
 「よしよし、今日もちゃんと埋まっているな」

 それを遠くから見ているBさんが居ました。
 家と裏山をひっきりなしに往復しているAさんの姿を不思議に思ったBさんは、ある日こっそりとついて行きました。
 そこでAさんの秘密を知ったBさんは、Aさんが居ないうちに埋めてあった巻物を掘り出して、失敬しました。
 Bさんの正体は、泥棒でした。

 Aさんは、大切な巻物が無くなっている状況を見て、大いに嘆きました。
 それを聞きつけたCさんは、同情してあげようと思いましたが、
 ことの次第をAさんから打ち明けられると、Cさんは冷静な声でアドバイスしました。
 「それならば、今度は『なんの生産性もないダメなニセ科学批判批判』を巻物に記し、それを裏山に埋めるとよい」
 「今まで埋めていた巻物も役に立てることはなかったのだから、同じことだ

 【教訓】この話は、せっかく役に立つニセ科学批判批判を思いついても、実際の運用が上手くなければ失敗に終わるという現実を明らかにしています。

ネタのお言葉『論敵のdisを知り、己のdisを知れば、百の論戦もあやうからず』

 この言葉は、あの孫子の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」の罵倒芸版である。
 【意訳
 論敵のdisり方と自分のdisり方の詳細を把握しておけば、ネット上でdisり合いを百回繰り返しても負けることはありません。

 論敵のdisり方を把握せず、自分のdisり方のみを承知している場合、disり合いで負ける確率は50%となります。

 論敵のdisり方と自分のdisり方の両方を把握していない場合、disり合いを何度行っても負け続けてしまい、
 「貴重な時間と労力を使っていながら、私はいったい何をしているのだろうか……。こんなネット生活を送っていて、本当によいのだろうか?」という自己問答の状態になります。

 罵倒芸は成り行きで行えばよいというものではなく、事前の入念な情報収集や、論敵と自分の実力の比較検討が大切です。
 その分析の結果が自分に不利と出たならば、
 「そんなのありえない、ぼくが一番、disを上手く操れる、論者なんだ、ゆえにGO!!」
 というガンダムのアムロ風の気持ちを抑え、ネット上のdisり合いに参加しないという行動を選択しましょう。
 その選択が、やがては自分の長期的な勝利につながるのです。
 【意訳、おわり
 このようなことが孫子に書かれている。