ネタのお言葉『ツイッターのタイムラインに微妙な風の吹くあり、これ正しい風ならず』

 この言葉は、楊万里(ようばんり)の漢詩「夏夜追涼」のニセ科学批判版である。
 【意訳
 そのニセ科学批判批判者が深夜に公開した逆張りのツイッターは、昼間と同じ調子どころか、ますますヒートアップしていた。

 問題にならずとブラウザを閉じた私は、別のニセ科学批判批判者のツイッターに目を移す。

 今度のニセ科学批判批判者は、いかにニセ科学がダメすぎであるかを明瞭に説明したのち、次のように締めくくった。
 「世のニセ科学批判者たちは、地球上にある全ての怪しい説を、片っ端から取り上げて批判せよ。それができないであれば、ネット上から消えよ」

 これを聞いた私は、「さきほど見せていた深く緻密な論調は、この雑なニセ科学批判批判の前フリであったか。見事なボケっぷりだ」と感心した。

 その直後、私のツイッターのタイムライン上で微妙に気になる風説が流れていった。
 「罵倒芸イオンなる物質は、宇宙のどこかに必ず存在する」
 「なぜならば、『罵倒芸イオンは宇宙のどこにも存在しない』という証拠が、いまだ見つかっていないからである」
 「というわけで、罵倒芸イオン実在説を主張してドヤ顔で締めくくる態度は有りという理屈になる」

 これこそは、100パーセントのガセであった。
 【意訳、おわり
 そのような夏の夜があったと楊万里は回想している。