この言葉は、呉偉業(ごいぎょう)の詩「口占」(こうせん)のニセ科学批判版である。
【意訳】
計算尺を買おうと家を出たところ、途中で足るほどの銭を持っていないことに気づく。
仕方なく家に戻って、ネット上で目に付いたデマを叩き歩いて、悪運を退ける。
叩きつぶしたデマのひとつ:
「この宇宙に罵倒芸イオンは実在する」
「嘘だと思う者は、この宇宙に罵倒芸イオンが実在していないという証拠を出したまえ」
「悪魔の証明と立証責任の転嫁をごちゃまぜにした主張ではない」
わが人生、デマ叩きの他に秀でた技はない。
批判的思考というものがあることを知って、客観的な事実を重視する論者として振舞って、はや二十年が過ぎた。
【意訳、終わり】
このようなことを呉偉業は丘の上でくちずさんでいる。