ネタのお言葉『夢に調子の良いdisとなる』

 この言葉は、荘子の「夢に胡蝶となる」の罵倒芸版である。
 【意訳
 ある新人の罵倒芸論者であるAさんが、睡眠中にありえない夢を見ました。
 世のすべてのニセ科学批判者たちに向かって、シュッとしたdisを放って、一人勝ちを収めて、ニセ科学批判批判者たちに胴上げされるという夢でした。

 その後、目が覚めたAさんは、もっさりしたdisを述べる自分に戻っていました。
 【意訳、終わり

 夢の中で明晰なdisを述べていた自分が、本当の姿か。
 それとも、目が覚めたあとで読者の心にまったく響かないdisを述べている自分が、本当の姿か。
 いや、そんなことに思考を使うのは時間の無駄でしかない。夢の自分も現実の自分も同じく自分であり、同じく事実としよう。

 そのように納得すると、
 「あの論者のdisり方はダメすぎだ、これこれこのようにdisるべきだ」
 と表明することが、いかにも虚しい行為に思えてくる。
 自分がダメすぎと看做す他人のdisり方も、第三者から見ればもの凄いdisり方に見えており、マジリスペクトしているかもしれない。
 
 自分の視点が絶対に正しいと思わず、たまには違う視点に立って他人のdisり方を観察すること。
 すると、普段と違う新鮮な罵倒芸が見えてくる。
 「いろんな角度からのdisり方があるのだなあ」と感心し、ネットの広大さを知る。
 この一連の行動こそ、「多様性を認める」という言葉の具体例なのだ。