創作小話『科学的に怪しい本を紹介したブロガーとニセ科学批判者』(追記あり)

 有名ブロガーのAさんが、お気に入りの本を紹介しました。「罵倒芸の論者たちに朗報である」
 「この本によれば、あの罵倒芸イオンは実在するらしい」
 「罵倒芸イオンを摂取した罵倒芸の論者は、disの能力が三倍になるそうだ」
 「詳しく知りたい罵倒芸の論者は、私が薦めるこの本を読みたまえ」

 すると、ニセ科学批判者のBさんが現れて言いました。「その本の内容はデタラメです、紹介するのはやめたほうがよろしいです、Aさんのブロガーとしての信頼が低下しますから」

 Aさんは反論しました。「私に対するアラ探しはやめたまえ、貴公は世の低リテラシーの者どもに正しい科学の知識を説いて回っておればよいのである」

 中立の傍観者を名乗るCさんも現れて言いました。
 「Aさんには、罵倒芸イオン実在説の本を読む自由があり、かつ信じる自由がある」
 「Aさんには、罵倒芸イオン実在説の本を自ブログで紹介する自由がある」
 「ゆえにB氏には、Aさんの言動にあれこれ口出しする権利がないという理屈になり、Bさんは永遠の沈黙を保っているべきという理屈になる」

 それでもめげずにBさんは批判を頑張りました。
 「Aさんを説得できる可能性は低いかもしれないが、Aさんのブログの愛読者たちには私の言い分が伝わるはずだ」

 Aさんのブログの愛読者たちは感想を述べました。
 「Aさんは凄い、B氏のいちゃもんに余裕で対応している」
 「考えてみれば当然だ、Aさんは罵倒芸イオン実在説の提唱者ではなく、提唱者の本を紹介したにすぎない立場の人だ」
 「もしかすると次のような文句を言う読者が現れるかも知れないが、それは読者本人の自業自得であり、Aさんには関係ない」

 自業自得な読者:
 『ほう、そんな本があったのか、ならば私も、自分のツイッターでフォロワーたちに紹介してあげよう、きっと喜ばれるに違いない』
 『と思って実行したら、フォロワーたちから一斉に間違いを指摘されて、大炎上した』
 『おかげで私は、釈明に追われる日々を過ごして神経を消耗した……どうしてくれるんだ!(怒)』

 「このケースの場合、『有名ブロガーのAさんが紹介している本だから』と安易に信じたのが悪い」
 「有名人が紹介する本でも疑ってかかる、科学的な誤りがないかどうかを検証する、これはAさんのブログの愛読者である我々にとって普通の作業と化している」
 「ゆえに、罵倒芸イオン実在説の本を紹介したAさんに対して騙された云々と文句を言うのは、筋違いである」

 「以上の理由により、Aさんに落ち度は一つもないという結論になる」

 それを聞いたBさんは、悲観しました。
 「私の言い分はオーディエンスにすらも伝わらないのだ、このうえは引退するしかない」

 言い終えたBさんは、「無力感に包まれた元ニセ科学批判者をやさしく受け入れてくれる夢幻郷」を求めてネットの果てに旅立ちました。

 【教訓】この話は、ネット上で他人に向かって、「あなたが好意的に紹介している本の内容はニセ科学ですよ」と指摘する行為に加えて、「ニセ科学的な本をネット上で好意的に紹介することはやめたほうが良いですよ」というアドバイスまで実行した場合、説得に失敗する可能性が二倍になるという現実を明らかにしています。

 (この記事は、以下のツイート群にインスピレーションして作りました)
 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
 タンパク質というのは何もアスリートだけに必要なものではない。
 この本オススメです^_^

 高タンパク健康法 (健康基本知識シリーズ1) https://www.amazon.co.jp/dp/4872426622/ref=cm_sw_r_cp_api_i_X1CuCb5A016TK


 みおつくしさんのツイート
ダルビッシュ有さん…それトンデモ本ですよ…エビデンスないですよ…


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
人のアラ探してないでご自分が成長して皆さんに正しい栄養学を教えてくださいね。


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
 「三石巌氏は長く研究されているようですが、論文がありませんのでトンデモです。」

 多分あなたがトンデモだと思いますよ。。


 みおつくしさんのツイート
 なぜです?


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
 論文を書いていないからトンデモだという謎理論を当たり前かのように言うからです笑


 みおつくしさんのツイート
 書いていないからではなく、論文に基づいていないからトンデモなんですよ。
 また、三石巌氏の治療が事実なら論文になっていますよね。なのに論文はありません。そのためトンデモです。


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
 本人が書くつもりなければ論文にならないでしょう笑


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
 みんなあなたの価値観持ってないですよ笑


 みおつくしさんのツイート
 論文に基づいたものと論文に基づいていないものがあれば、
 論文に基づいたものが優先されます。
 三石巌氏が正しかったら、食事摂取基準に反映されてますよ。

 食事摂取基準(USA)
 https://www.nal.usda.gov/fnic/dietary-reference-intakes
 日本人の食事摂取基準


 hosokilove0 さんのツイート
 論文を盲信するのもどうなのでしょうか…
 恣意的に歪められた論文を信じ込んで60年間も誤った認識を持っていた砂糖。
 ノーベル賞受賞の本庶教授も「科学誌の説も10年経ったら残って1割」と、“自分の目で確かめること”の大切さを述べられています。


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
 こんなんもあるんだなー!
 むしろ論文あるほうが怪しいんじゃないか笑


 みおつくしさんのツイート
 論文の蓄積と相互批判でしかエビデンスは成り立ちません。
 「科学誌の説も10年経ったら残って1割」というのも10年間の他の論文による批判によって成り立っています。


 SekiTaiseiさんのツイート
 Evidence, Clinical expertise, Patient value. 科学者や治療家はEvidenceを元に情報を提供するのが役割であって、決断を下すのはクライアントの役割。何の情報の取り入れ、利用するか。それはクライアントの役割であって、そのpatient valueをリスペクトできない人はそもそもの関係性が分かってない。


 みおつくしさんのツイート
 個人の自由を尊重するためにも、適切な情報としてエビデンスを提示するのは必要ですね。


 SekiTaisei‏さんのツイート
その適切な情報を提示するのは科学者や治療家の役割であって、ダルビッシュさんが自分の価値観で情報を発信するのはダルビッシュさんのvalueでありそこにみおつくしさんが介入する所ではありません。


 SekiTaisei‏さんのツイート
なので、トンデモやエセ科学と明らかにするのはみおつくしさんの仕事であって、どんな情報であろうがダルビッシュさんには取り入れ、利用する自由があります。それが科学者や治療家達にとってはエセやトンデモ科学でもそれがダルビッシュさんにとって良ければいいんです。


 みおつくしさんのツイート
 三石巌氏の「治療法」を信じて標準治療を拒否する人が出てきた時はどうすればいいのでしょう。

 例えば、この小児急性白血病の患者さんの事例を信じるのは危険ですよね。
 https://m.facebook.com/100003189999578/posts/1206714392778216/


 ダルビッシュ有(Yu Darvish)さんのツイート
論文ニキやばいわ


 研修医A‏さんのツイート
言ってることは間違っていない。でも彼の矛先になってしまっている科学者達が普段から戦っている姿には涙ぐましいものがある。彼らが何よりも避けたいのは非科学的な論調が広がって、患者や一般の人が害を被ることなんだ。不器用で理詰めだからバズると嫌われるけど、僕は科学を推す先生達は善だと思う


 研修医A‏さんのツイート
今回のダルビッシュの書籍問題とは直接繋がらないけれど、心無い人が非科学的な論調を広めて、まっすぐな患者さんが被害を被る姿は医療者にとっては珍しい光景じゃないから。
そうして救えるはずだった命が失われてしまうことさえ、現実でままあることなんて、僕だって信じたくもない。

・・・・・
追記、その1
 「中立の傍観者を名乗りながら世のニセ科学批判者たちにダメ出しして自分一人の勝ちを収める方法」
 を探求している私としては、SekiTaisei‏さんのtweet群が参考になった。

 読者様におかれては、近い将来に私が、
 「科学素人には、科学的に怪しい本を信じる自由がある」
 「そして、科学的に怪しい本を好意的にネット上で紹介する自由もある」

 「ゆえにニセ科学批判者たちは、どこぞのネット上で誰かがニセ科学的な説を好意的に紹介していても、黙って見ているしかないという理屈になる」

 「そんなのいやだ、指摘せずに黙っているなんて耐えられない、そう思ったニセ科学批判者は、引退すればよい」
 「そうすれば、ニセ科学批判活動における喧騒と無縁の安楽な隠居生活を送れる」

 と言い始めた時は、
 「SekiTaisei‏さんの主張をアレンジしてパワーアップしたニセ科学批判批判を実行しているな」
 という感じで鑑賞していただければ幸いである。
 【追記、その2
 ちょっと思索。

 仮に、SekiTaisei氏の主張が正しいとする。
 そこでSekiTaisei氏の論理を、SekiTaisei氏とみおつくし氏の関係に当て嵌めて考えると、

 •SekiTaisei氏=patient valueに関する情報を提供する役割の人
 •みおつくし氏=patient valueに関するクライアントの役割の人

 と成る。すると、

 •patient valueに関してみおつくし氏が何の情報を取り入れ利用するかはみおつくし氏の役割である

 •「patient valueに関してみおつくし氏が何の情報を取り入れ利用するかはみおつくし氏の役割」をリスペクトできない人は、そもそもの関係性を分かっていない

 と成る。つまり、

 •patient valueに関する情報を提供する役割の人はSekiTaisei氏

 •rdmasud氏が自身の価値観で情報を発信するのはみおつくし氏のvalue

 •そこにSekiTaisei氏が介入する所は無い

 それにもかかわらず、SekiTaisei氏はみおつくし氏のvalueに介入した。なぜか?

 可能性その1
 次の点を忘れていたため、みおつくし氏のvalueに介入した?
 「自分はpatient valueに関する情報を提供する役割の人、クライアントの役割の人であるみおつくし氏のvalueに自分が介入してはいけない、介入すればそもそもの関係性を分かっていない人に成る」

 可能性その2
 次のスタンスを採用していた?
 「他人Aが他人Bの言動に直接異議を唱える行為は許されないが、それを傍観していた自分が他人Aの言動に直接異議を唱える行為は許される、なぜならば、自分は例外の存在であり、特別の存在だから」

 以上の2つが思い浮かんだが、他の可能性もありそうなので、後で思索しておく。
 【追記、その3
 プロの科学者たちの前で次の論理を述べた場合、総ツッコミがもらえるか否か。後で思索しておく。

 前提1:私は自分のtwitterで、とある健康本をフォロワーたちにお勧めした
 前提2:その健康本の著者は、自説に関する論文を書いていない
 結論:ゆえに、『論文が存在する説=怪しい説』という式が成立する
 【追記、その4
 faridyus氏のツイート
こんなんもあるんだなー! むしろ論文あるほうが怪しいんじゃないか笑

 このtweetに対して、プロの数学者である黒木玄氏が「いいね!」を付けておられる。

 ということは、黒木玄氏の前で、
 「私は、とある健康本を読者たちにお勧めした」
 「その健康本の著者は、自説に関する論文を書いてない」
 「ゆえに、『論文がある説=怪しい説』という式が成立する」

 と述べても、ツッコミはもらえない可能性が大か。後で思索しておく。

創作小話『批判的な態度はやめるべきと述べたブロガー』

 ニセ科学問題については中立の傍観者だと名乗るAさんが、自ブログで主張しました。
 「最近のネット上は、ニセ科学批判だとか、ニセ医学批判だとか、罵倒芸イオン批判だとか、」
 「なにかと批判的な言論を発信する者が多くなったが、これはダメな傾向である」

 「批判の相手がモヒカン的な思考の人ならばともかく、そうでもない人が相手だった場合は、100パーセント反発されて、『だれがニセ科学批判者と話をするものか!』と言われて、対話が物別れに終わる」

 「優しい言葉を発信すれば、たとえ相手が頑固なニセ科学擁護者であっても、気持ちが打ち解けて、暖かい雰囲気が生まれて、対話がすいすい進んで、相互理解に至って、オフ会の約束をして終わる」

 「というわけで、今日からニセ科学批判者たちの諸君は、批判的な態度を永遠に封印したまえ
 「できないのであれば、引退してネット上から消えたまえ

 聞き終えた一人のニセ科学批判者が、意見しました。
 「まずは、Aさんが批判的な態度を封印してください」
 「そうすれば、Aさんの言葉に説得力を感じて賛同を表明する読者が、一人くらいは現れると思います」

 【教訓】これは、初めに手本を示してからニセ科学批判批判を実行すると、そうしない場合よりもニセ科学批判者たちの感心を生み出せるというお話です。

創作小話『中立の傍観者を名乗って銭をもうけたニセ科学推進者』

 流れのニセ科学推進者が、ある村を訪れてインチキ商売を始めようとしました。

 しかし、村にはニセ科学批判者たちが居たので、「このままでは邪魔されて失敗に終わる」と考えたニセ科学推進者は、
 中立の傍観者を名乗り、ニセ科学批判者たちに対するネガティブキャンペーンを実行しました。
 「現代科学の常識も絶対ではありません」
 「未来のどこかの時点で新事実が発見されて、既存の科学事実が否定される可能性もゼロではありません」
 「ニセ科学批判者たちの言っていることも、いつの日にか否定されてしまう運命です」
 「ゆえに、村人の皆さんは自分の科学素人なりの直感を判断基準にして行動すべき、という理屈になります」
 「この主張に論理の飛躍などありません」
 「論理の飛躍を見つけた人は科学リテラシーが低い人、という定評になります」
 「以上で、ニセ科学問題に中立な私の意見表明を終えます」

 聞き終えた村人たちは、ニセ科学批判者たちの話を信じなくなりました。
 おかげでニセ科学推進者のインチキ商売は成功に終わりました。

 【教訓】このように、「ニセ科学問題においては中立の傍観者です」と名乗る人たちの中には、
 「ニセ科学問題など、どうでもよい。とにかく私は、自分が気にいらないニセ科学批判者たちを貶すだけ」というタイプの論者が紛れ込んでいます。
 それを見極めたうえで話を聞いてあげましょう。

創作小話『悪しき相対主義者の話に怒った傍観者』

 モヒカン的な論者が、ニセ科学的なブログを徹底的に修正して閉鎖に追い込みました。

 傍観していたAさんは、天に居る空飛ぶスパゲッティ・モンスターに向かって疑義を呈しました。
 「あのブログでは、一人しかダメな論者が居なかったにもかかわらず、ブログごと消し去るとは、やりすぎではないか?」

 すると、悪しき相対主義者が現れて、Aさんに言いました。
 「あのモヒカン的な論者が、ニセ科学的なブログを閉鎖に追い込んだ行為と、傍観していただけで済ませたAさんの行為は、相対的に同じです」
 「ゆえに、モヒカン的な論者にダメ出しする行為は、Aさん自身にダメ出しする行為と同じです」

 それを聞いたAさんは、怒りました。「あのモヒカン的な論者と私を同列に語るとは、許さんぞ!」
 Aさんは、悪しき相対主義者のブログに乗り込んで、散々に修正して閉鎖に追い込みました。

 空飛ぶスパゲッティ・モンスターが現れて言いました。
 「どうだ、これでもまだ、モヒカンがニセ科学的ブログを閉鎖に追い込んだ行為は、間違っていると言うつもりか」

 【教訓】これは、他人の批判の仕方に文句をつけたあと、自分も似たような批判の仕方を見せて得意顔している人に聞かせてあげるお話です。

創作小話『ニセ科学批判者に文句を2回言った者』

 ニセ科学批判者が、ある村を訪れてニセ科学の危険性を説教しました。
 村人のAさんが、反論しました。
「そんな説教は無駄だから、やめるべきだ」
 「私は賢いからニセ科学などには騙されないし、そもそもこの村にはニセ科学など流行っていない」

 ニセ科学批判者が村を去ると、流れの詐欺師が来てニセ科学製品を売り始めました。
 ニセ科学製品は大いに流行り、村のインフラもニセ科学製に作り変えられました。

 ニセ科学に囲まれた生活を送りながら、Aさんは言いました。
「この状況は、ニセ科学批判者の怠慢によって作り出された」

 【教訓】これは、ニセ科学批判者が活動していると文句を言い、ニセ科学批判者が休んでいても文句を言い、
 結局なにをどうやっても文句を呈する人が一定数いるという現実を明らかにしています。

創作小話『ニセ医学を擁護して実践して感想を述べた者』

 その主人公であるAさんは、ニセ医学を唱えるブロガーが批判にさらされている状況を目撃して、不満を覚えました。
 「批判している人たちはおかしい、あのブロガーは個人的な感想を述べたにすぎない」

 そこでAさんは、ニセ医学を唱えるブロガーの熱心な支持者となり、自分でも数多のニセ医学を実践しました。

 しばらくして体調が悪くなったAさんは、意識が遠くなりながら感想を述べました。
 「私は、見知らぬ他人のために擁護の論を張ってあげたし、自分自身の体でニセ医学の実態を世間に知らしめてあげたし、」
 「畳の上で長らく横になって休むことができたし、もう思い残すことはない」

 【教訓】この話は、周囲の人たちはともかく、ニセ医学を信じている本人は幸せな時間を過ごして眠れるということを、例えています。

「もしも古株のニセ科学批判者が、『Ζガンダム』のワンシーンを間違って覚えていたら」と考えました

 シロッコ:「地球上でニセ科学の蔓延を阻止できなかったニセ科学批判者どもに、何ができた?」

 シロッコ:「常に科学素人たちのブックマークを掴んできたのは、まともな科学とニセ科学をごっちゃにして語る、一握りの悪しき相対主義者だ!」

 カミーユ:「僕と観測範囲が違う!」

 シャア:「カミーユ、絶対の傍観者を名乗って高みの立ち位置から我々の活動にいっちょ噛みするシロッコなど、相手にするな!」

 カミーユ:「いやだ、あんなニヒリズムに落ちた大人、僕が修正してやる!」

 ハマーン:「科学コミュニケーションの専門家を自称しながらも、科学者集団と大衆の間を分断することに勤しむシロッコは、ネット上から排除すべきだ!」

 シャア:「これが、若い世代のニセ科学批判か」

 ロザミィ:「見つけた、時代に追いつけなかったおじさん♪」

ニセ科学批判者がダメ出しのコメントを公開したときに「ダメなのはあなたのほう、理由は言わずもがな」と述べて議論に一人勝ちする方法

 ・まずは、ニセ科学批判者から次のような発言が出るのを待つ。

 「つい先ほどの私は、ある人物の主張の根拠に事実誤認が含まれているのを、発見しました」
 「さっそく私は、事実誤認を指摘するツイートを公開しました」

 「すると、その人物から、『主張の全てを否定するとは何事か』というリプライが届きました」
 「言っておきますが、私は事実誤認の部分のみに言及したのであり、主張の全てを否定するような発言はしておりません」

 「ゆえに、『主張の全てを否定するとは何事か』という反応は、的外れという結論になります」

 ・このような発言が出たら、次のように評する。「あなたのほうが的外れ、理由は言わずもがな」

 これで、一勝を挙げたことになる。

 【この芸の注意点】 
 あるときにニセ科学批判者が、
 「的外れなリプライをもらいました、私が何を言って何を言っていないのかを、きちんと把握していない御方のようでした、早合点には気をつけてくださいね」
 と発言したら、間髪入れずに「あなたのほうが的外れ、あなたのほうが早合点、理由は言わずもがな」と述べる。

 別のときにニセ科学批判者が、
 「市販されている○○の能書きを読んだところ、ニセ科学的な記述が満載でした、困ったものですね」
 と発言したら、すかさず「あなたのほうがニセ科学、あなたのほうが困ったもの、理由は言わずもがな」と述べる。

 さらなる別のときにニセ科学批判者が、
 「△△さんは疫学の教科書を読んでください、穴が開いたバケツに水を入れるような議論は疲れました」
 と発言したら、
 「あなたのほうが疫学を分かっていない、あなたのほうが穴の開いたバケツ、あなたのほうが医学的に変な主張を数年にわたって公開してドヤ顔を決め続けている人、理由は言わずもがな」と述べる。

 とにかく、ニセ科学批判者が何かしらダメ出しのコメントを公開した際は、時間を置かずに「ダメなのはあなたのほう、理由は言わずもがな」と述べてあげる。

 この行動を繰り返すことにより、自分の一人勝ちが次々と積み重なる。

 「いかなる場合でも、『ダメなのはあなたのほう、理由は言わずもがな』と述べる態度は、どうだろうか? 聴衆に、『いちゃもんをつけたいだけの人』という印象を抱かせるのではないか?」と思われた御方は、この芸に不向きなので実行を断念しよう。

 「ニセ科学批判者の言うことを否定するのはけっこうだが、『理由は言わずもがな』という部分はどうか? 理由を記述しておけば、説得力が増して良いではないか?」と思われた御方も、この芸に不向きなのでお蔵入りにしよう。

 「文脈を考慮せず、ダメだと思った理由を述べず、ただニセ科学批判者の言うことを否定する。そんな自分を、ネット上で披露し続ける。うむ、まったく平気である」という御方は、この芸に向いていると思われるが、本当に実行した場合、
 「論者としての信用が地に落ちた、私の言い分をまともに聞いてくれる人の数が、ゼロになった」という世界線に分岐する可能性があるので、ご注意を。

 (この記事は、次のツイートを読んだあとで作りました)
 kamo_hiroyasuさんのツイート
 (誤)インターネットはがちがちの軍事技術 (正)軍事的にも有用であるとこじつけて国防総省からインターネットの開発予算の一部をひっぱってきた


 kamo_hiroyasuさんのツイート
 なんか、事実誤認の指摘を現状肯定と勘違いして絡んでくる人がいてうっとうしいのだけど、私らは、国防総省から開発予算が出ているためにMachのソースコード国外持ち出し禁止(カナダを除く)で、苦労した世代ですからね。


 kamo_hiroyasuさんのツイート
 「Pである。その根拠はQ」「Qは事実誤認です」「Pを否定するのか!」「??」に巻き込まれました。


 kamo_hiroyasuさんのツイート
 誰も主張していないことに熱心に反論する人が連続して湧いてくるのは、Twitterらしいですね


 umenosuke_taniさんのツイート
 あなたがね。

 【追記】私の場合、反論文を書く際は、「その主張はダメである、理由は、これこれこのとおり」という感じに仕上げねばならないという固定観念があり、「理由を書くって面倒だな、省けないものかな?」という思いもあったのだが、「あなたがね」という短い反論をする御方の存在を知った今は、「いちいち理由を記述しなくてもよいのだ!」と安堵した次第。

「もしもアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の登場人物であるハプウさんが、悪しき相対主義者と対峙したら」と考えました

 ナレーター:「ハプウが運営しているブログのコメント欄に、悪しき相対主義者が現れました」

 悪しき相対主義者:「ニセ科学とまともな科学は、相対的には同じです」

 ハプウ:「なんじゃ、おぬし? あやかしか?」

 悪しき相対主義者:「あやかしとまともな科学は、相対的には同じです」

 ハプウ:「話が通じぬ……さては荒らしじゃな?」

 悪しき相対主義者:「荒らしとまともな科学は、相対的には同じです」

 ハプウ:「荒らしは成敗してくれるわ、ゴルーグ、ラスターカノンじゃ!」

 ゴルーグ:「ゴー、ルー」

 悪しき相対主義者:「ラスターカノンとまともな科学は、相対的には同じです」

 ナレーター:「ラスターカノンの効果は、いまひとつでした」

 ハプウ:「ほう、荒らしのくせに耐えるとはのう……しかし次で終わりじゃ、バンバドロ、10まんばりきじゃ!」

 バンバドロ:「ヒヒーン」

 悪しき相対主義者:「10まんばりきとまともな科学は、相対的には同じですって、ぐは!?」

 ナレーター:「10まんばりきの効果は、ばつぐんでした」

 悪しき相対主義者:「やな心象ーっ」

 ナレーター:「吹っ飛びながら退場しました」

 ハプウ:「どうじゃ、荒らしをすればどうなるか分かったであろう、二度とわらわのブログに来るでない」

 サトシ:「なにあのブログ主、すげー強いじゃん、さっそくdisバトルを申し込もうっと」

 ナレーター:「このような経緯でサトシはハプウの存在を知ったのでした」

「もしも罵倒芸の論者が、アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』でマツリカさんが登場する回の内容を間違って覚えていたら」と考えました

 ナレーター:「その日のサトシさんは、ベベノムとロトム図鑑を連れて、市場へ買い物に出かけていました」

 サトシ:「買うべきものは、愚問の実と、煽りの実と、痛罵の実と」

 ロトム図鑑:「違うロト、『モモンのみ』『ヒメリのみ』『チイラのみ』ロト」

 ベベノム:「べー?」

 ナレーター:「ベベノムが、絵を描いている女性を発見しました」

 サトシ:「絵を描いているおねえさん、こんにちは! じゃなかった、アローラ!」  

 マツリカ:「お、おう……アローラ、アローラ」

 サトシ:「disりながら絵を描いていたんですか?」

 マツリカ:「いや、disりながら絵を描く趣味は、ない」

 サトシ:「おねえさんの頭に乗っているポケモンの名前は、アクジキングですか?」  

 マツリカ:「いや、アブリボン。パートナーなんだ」

 サトシ:「へえ、どんな能力を持っているポケモンなの?」

 ロトム図鑑:「僕が答えるロト。アブリボンは、人間の内なる心を読み取れるロト」

 サトシ:「そうなんだ、じゃあアブリボン、俺の内なる心を読んでみて」

 アブリボン:「ぼぼぼぼ、ぼーん」

 マツリカ「お、おう……」

 サトシ:「なんです?」

 マツリカ:「なにも読み取れない、なにも考えていない頭……とアブリボンは言ってる」

 サトシ:「なにも考えていない頭? つまり、無の境地を悟っているんだな、俺ってすげー」

 ロトム図鑑:「違うロト、サトシはアブリボンからdisられたんだロト、名前をアクジキングに間違えられた仕返しロト」

 サトシ:「それはそれですごいじゃん、アブリボン、もっとdisを披露してよ」

 アブリボン:「ぼん、ぼーん」

 マツリカ:「これ以上はダメ、絵ができた後ならいい……と言ってる」

 サトシ:「わかりました、絵ができるまで待ちます」

 ラップ:「キュートなアブリボン、発見!」

 ナレーター:「スカル団の下っ端が現れました」

 ラップ:「兄貴ぃ、あのアブリボン、あたい欲しいぃ」

 タッパ:「ああ? やめとけ、あんな弱そうなポケモン」

 ジップ:「そのとおりっスカ、戦力の足しにもならないっスカ」

 アブリボン:「ぼぼぼぼ、ぼーん」

 マツリカ:「戦力の足しにならないのは、あなた達のほう……とアブリボンは言ってる」

 ラップ:「え?」

 アブリボン:「ぼぼぼぼ、ぼーん」

 マツリカ:「あなた達は、カキのZ技に負けた過去がある、イリマのZ技に負けた過去がある……と言ってる」

 ジップ:「なんで知ってるんスカ?」

 アブリボン:「ぼぼぼぼ、ぼーん」

 マツリカ:「ロケット団の下っ端、ムサシ、コジロウ、ニャースとZクリスタルの争奪戦をしたとき、あなた達は負けている……と言ってる」

 ジップ:「だから、なんで知ってるんスカ、初対面のはずっスカ」

 アブリボン:「ぼぼぼぼ、ぼーん」

 マツリカ:「いきがるわりに勝率はゼロ、今日も、いきがった時点で、あなた達に負けフラグが立つ……とアブリボンは言ってる」

 タッパ:「なにい? ほ、ほう、事実を淡々と言いながらも、痛いところをしっかり突いてくるとは、なかなかできるアブリボンだぜ」

 ジップ:「兄貴、感心している場合じゃないっスカ」

 ラップ:「言われっぱなしで悔しいぃっ」

 タッパ:「ようし、俺達の本当の実力を見せてやろうぜ、ヤトウモリ、どくどく!」

 ジップ:「ダストダス、ベノムショック!」

 ラップ:「ズバット、エアカッター!」

 サトシ:「おい、三対一のポケモンバトルは卑怯だぞ!」

 ベベノム:「べべべべ!」

 タッパ、ラップ、ジップ:「痛たたっ、うわあー」

 ナレーター:「スカル団の下っ端たちは、ベベノムの技を受けて吹っ飛んで、退場しました」

 ロトム図鑑「今の技は、みだれづきロト」

 サトシ:「さみだれ式の気づき? 初めて聞く技だ」

 ベベノム:「べーベ♪」

 ナレーター:「このような経緯でベベノムは『みだれづき』を覚えたのでした」