創作小話『空飛ぶスパゲッティ・モンスターから見込まれたdisブロガー』

 罵倒芸の論者であるAさんが自分のブログでいつものようにdisっていると、空飛ぶスパゲッティ・モンスターが現れて言いました。
 「お前のdis文は、構成がしっかりしている」
 「ゆえに、『ニセ科学批判ブログ』をお前に授ける」
 「よく運営に励み、地球人の支持を80億と集めよ」

 Aさんは承知しました。
 さっそくdisブログから離れてニセ科学批判ブログに移りました。

 Aさんが綴るニセ科学批判の文は、すぐに評判となりました。
 読者たち:「論理に隙がなく、科学素人に分かりやすく、主張の根拠とする一次ソースへのリンクがある、三拍子そろったニセ科学批判だ」

 その後も多くの人から絶賛される日々を送ったAさんでしたが、「……何かが違う」と思い始め、しだいにニセ科学批判が虚しくなってきました。
 ついに限界を迎えたAさんは、ニセ科学批判ブログを離れてdisブログに移りました。

 それを見た読者たちは失望して去りました。
 あっという間に以前の過疎ブロガーに戻ったAさんでしたが、虚しい感情もあっという間に消え去ったので、安堵しました。

 『教訓』この話は、得意な事柄と好きな事柄は異なる場合があるという現実を明らかにしています。