創作小話『年老いた苛烈なニセ科学批判ブロガー』

 その苛烈なニセ科学批判ブロガーは、寄る年波に勝てず、自ら他所のブログに出向いてニセ科学を狩ることが億劫になりました。

 そこで、「優しくツッコミを入れてあげる温和なニセ科学批判ブロガー」を名乗り、ニセ科学に擁護的な者たちを自ブログに誘い込むことにしました。
 さっそく実行に移し、見事に狩りは成功しました。

 しかしながら、ニセ科学批判批判者のAさんだけは、遠くから挨拶するばかりでブログに近づこうとしませんでした。

 不思議に思ったブロガーが訳を訊ねると、Aさんは答えました。
 「だって、他の読者たちはブロガー様と対話する前は満面の笑顔だったのに、対話が終わると凍りついた表情で帰っていくんですもの。少しは私も考えてしまいますよ」

 【教訓】この話は、苛烈な芸風のブロガーが温和な芸風に変えることを急ぎすぎると、読者たちが不信に思って警戒する、という現実を明らかにしています。
 (この小話は、次の記事を読んだ後で作りました)
 年を取ったライオンとキツネ <福娘童話集 きょうのイソップ童話>