創作小話『よく知らないまま他所のブログ炎上を批判して勝った者』

 ある過疎ブログが、初めての炎上を経験した。
 過疎ブロガーのAさんは、なれない炎上の対処に明け暮れて疲労困憊し、失意のうちに自ブログを閉鎖した。

 それを見たBさんは、感想を述べた。
 「売り込むつもりだったのならば、炎上したあとで一方的に被害者のような態度を取られても、私は全く同情できません。Aさんの自業自得です」

 それを聞いたCさんは、疑問を呈した。
 「あのAさんが売り込むつもりだったなんて、本当ですか?」
 「Aさん本人は、そのようなことを一言も述べていませんでしたが?」
 「Bさんは、何の根拠があって、そのように仰るのですか?」
 「Aさんに確認したところ、『そのような事実はない』と言っていました。Bさんは、Aさんに対する批判が誤りだったことを認めますか?」

 しかし、Bさんは余裕だった。
 「何やらCさんがドヤ顔で言っていますが、いや実に可哀想な姿です」
 「お忘れかもしれませんが、私は『売り込むつもりだったならば』という言葉を述べています」
 「私は、仮定の話をしていたに過ぎません」
 「現実がどうであれ、私の主張には何の関係もありません」

 「というわけで、Cさんの意見こそ的外れであり、ここに私の勝利が明らかとなりました。道化役のCさん、お疲れさまでした」

 『教訓:このように、事情をよく知らないまま他所のブログ炎上を批判する際に、「売り込むつもりだったならば」という言葉を予め述べておくと、その後に疑問を呈されても勝利宣言を余裕で行えるのだ』