創作小話『夜通し私怨的なニセ科学批判批判を述べる者と隠者』

 あるニセ科学批判批判者のAさんが、ネットの果てにある岩山の麓で夜通し呟いていました。
 それを聞きつけた隠者が、訳を訊ねました。
 「なぜに、私怨的なニセ科学批判批判を夜通し呟いているのかね」

 Aさんは答えました。
 「今日の昼間、私は医者を自称するニセ科学批判者のブログに異論を述べました」
 「すると、そのブログ主と常連の読者たちは、私の主張に総ツッコミを入れて修正しました」

 「傍観していた聴衆は、私を駄目なニセ科学批判批判者と認識しました。私の論者としての信用が、一気に低下しました」
 「この意図しない結果に、私は大いに不満を覚えました」
 「それが悔しくて、私は夜通し愚痴っているのです」

 「言い訳するつもりはありませんが、私にとって科学的に正しいか否かということは、まったく重要ではなかったのです」
 「ただ単に、あのニセ科学批判者の態度が気に入らなかっただけなのです」

 それを聞いた隠者は、感想を述べた。「今ごろ本心を打ち明けても、手遅れだ。総ツッコミをもらう前に、言っておくべきだった」

 『教訓:この話は、私怨的なニセ科学批判批判を開始する前に、「ただ単にニセ科学批判者の態度が気に入らないだけ」と言っておけば、その後の信用低下の度合いが少なくなるという現実を明らかにしています』