創作小話『途中で自己主張した者』

 ネット上で偶然に見つけた他所の議論に途中参加したAさんが自己主張していると、傍観者から指摘されました。
 「Aさんは関係者ですか? 部外者ですよね? ならば、黙っているべきなのでは?」

 なるほどと思ったAさんは、自己主張を控えました。
 すると、別の傍観者から指摘されました。
 「なぜに遠慮しているのか? 言いたいことがあるのならば、どんどん自己主張するべきである」

 それを聞いたAさんは、嘆きました。
 「自己主張していると、黙っているべきと言われる」
 「黙っていると、自己主張するべきと言われる」
 「結局、私の言論活動は何をやっても全否定されるのだ」

 『教訓:この話は、議論に途中参加する者は誰よりも一番に空気を読むという態度を維持すると傍観者たちの支持を得やすい、ということを教えています』