創作小話『苛烈な罵倒芸の論者と新人のニセ科学批判ブロガー』

 その苛烈な罵倒芸の論者は、新人のニセ科学批判ブロガーを見つけたので、語りかけました。
 「おい、お前! ダメなニセ科学批判を公開しているじゃないか!? お前のブログを、disってやる!」

 新人のニセ科学批判者は言いました。
 「でも僕は、近いうちにニセ科学批判を開始しますという記事を書いただけで、具体的なニセ科学批判は一つも行っていませんよ」

 苛烈な罵倒芸の論者は、「しまった、確かにそうだ」と思いましたが、気にしないふりをして語りかけました。
 「ダメなニセ科学批判のことは、どうでも良いのだ!」
 「それよりも、お前は昨年、俺の間違った主張に対して、ブログ上で的確に批判する記事を書いただろ!」
 「おかげで俺は、恥ずかしい気持ちになったのだ!」
 「ゆえに、お前のブログをdisってやる!」

 新人のニセ科学批判者は言いました。
 「でも僕は、昨年はブログを開設していませんでしたよ」

 またもしくじった苛烈な罵倒芸の論者は、動揺を隠して語りかけました。
 「そ、そんな客観的な事実はどうでもよい、とにかく俺さまは、お前のブログをdisってやる!」

 【教訓】この話は、disりを固く決意している罵倒芸の論者に向かって正論を述べたところでdisをもらう結果に変わりはないという現実を明らかにしています。