創作小話『ニセ医療的なエサとハエ』

 空腹のハエが、【ニセ医療的なエサ】のかたまりを見つけたので、これ幸いと吸い始めました。
 吸えば吸うほど幸せな感覚が増して、時間を忘れて吸いました。

 そのうち、【ニセ医療的なエサ】が体中に絡みつき、呼吸が苦しくなってきました。
 飛んで逃げようとしましたが、すごい粘着質のエサだったので、離れることが叶いません。

 ズブズブと【ニセ医療的なエサ】の中に取り込まれ、意識が遠くなりながらハエは言いました。
 「こんな形で黄泉に行くとは、思いもよらなかった」
 「どうして私は、吸っている途中で、『はて? いつもの標準のエサと、なにかが違うような?』と疑わなかったのだろうか」

 『教訓:この話は、ニセ医療的な説に接した際に、必要以上にのめり込むことの危険性を教えています』