この言葉は、あのガエターノ・ブルネッティの作品である「変人」の、罵倒芸版である。
【なりたち】
遠い昔のこと。あのルイジ・ボッケリーニが、愛読していたブログにdisのコメントを連続で投稿した。
そのコメント群を読んだブログ主は、感想を述べた。
「ディ、ス! ディ、ス! これは、酷い!」
ボッケリーニは反論した。
「disの対話が見事になされたとき、disの単調さは失われます」
それでもブログ主は不満を述べた。
「ディ、ス! ディ、ス! 飽きもせず、この調子! まったく、愉快なdisだこと!」
ボッケリーニは諭した。
「ブログ主さま、拙速な判断を下す前に、今一度だけdisに対する理解を深めてください」
ブログ主は納得せず、ボッケリーニをアクセス禁止にして追い出した。
その騒動を後になって知ったブルネッティは、単調なdisを延々と繰り返すサイトを作って公開した。
そのサイトのタイトルこそ、「変なdisの人」だった。(終わり)