創作小話『凍りついたニセ医療的な石を暖めた者』

 その主人公であるAさんは、雪山で凍りついているニセ医療的な石を発見しました。
 かわいそうに思ったAさんは、ニセ医療的な石を懐に入れてあげました。
 「こうすれば、この石も暖かい思いをするだろう」
 すると、Aさんの懐で暖かくなったニセ医療的な石は、魔の力を発揮して、Aさんの持っている銭をすべて吸い込みました。

 破産宣告を済ませたAさんは、自分探しの旅に出ました。
 数日後、Aさんは人里から離れた崖の上に辿りつきました。
 Aさんは、過去を振り返りました。
 「あのとき、どうして私は、ニセ医療的な石を暖めてしまったのだろうか」
 「だが、もうおそい。それを考えても、現状は何も変わらない」
 「私の人生の旅は、ここで終わりなのだから」

 言い終えたAさんは、空中に身を委ねました。

 【教訓】これは、ニセ医療は他人の懐を寒くしながら自分の懐を暖めるというお話です。