ロバとキツネとライオンが、自ブログを見せ合いました。
ロバは、ライオンに向かって言いました。
「私のブログには、科学的に間違っている記事など、ひとつもありませんよ」
「善意のデマを無邪気に拡散する、そんじょそこらの科学リテラシーの低い一般ブロガーたちとは、格が違うのですから」
それを聞いたライオンは、ロバのブログの過去記事をすべて読みました。
科学的に少し間違っている記事を、ひとつ発見しました。
ライオンは大いに怒り、ロバのブログを散々に叩いて閉鎖に追い込みました。
ロバ:「え? はへ? ちょ、ちょっと待ってくださいよ、ほんの小さな間違いにすぎないじゃないですかって……りりり、りふじんなぁ!」
今度はキツネの番になりました。
キツネは、ライオンに向かって言いました。
「ぼくのブログには、科学的に間違っている記事が山ほどあります、どうぞご鑑賞ください」
ライオンは、感心しました。
「その素直な応対、どのようにして覚えたのか?」
キツネは答えました。「はい、ロバくんの消え方からです」
【教訓】この話は、自分の科学的間違いをはやめに認めると相互理解に至るスピードもはやくなるということを教えています。