創作小話『疫学は酸っぱいと言ったキツネ』

 空腹のキツネが、『疫学の木』を見つけました。
 その実をキツネは取ろうとしましたが、どうしても前足が届きません。

 あきらめたキツネは、くやしまぎれに言いました。
 「あの疫学の実は、酸っぱくて不味いにちがいない」
 「あんなものを身に入れなくても、ぼくは専門家と対等に議論できる気力を十分にもっているのさ」

 【教訓】この話は、疫学の知識を持ったニセ科学批判者に議論をふっかけて返り討ちにあっても認めず、
 「疫学の見地で医療を語るのはだめ、素人の直感こそ頼りになる、なぜならば、疫学素人の僕がそのように直感しているから」
 という論理で開き直る人に聞かせてあげるとよいでしょう。
 
もちろん次のタイプの人に聞かせてもよいです。
 「自分が考えることは常に正しい、自分がネット上で公開する発言も常に正しい、そんな自分に反論してくる人たちはみんな的外れという理屈になる」