創作小話『ニセ科学推進者によって破産に追い込まれた者』

 Aさんのブログに、ニセ科学推進者が現れて言いました。
 「このニセ科学製品は、万能です」
 「値段は高いですが、なにしろ万能ですので、費用対効果がすごいです」

 Aさんは、ニセ科学製品の万能性に感動して、大量に購入しました。
 その後もカモにされ続けたAさんは、破産しました。

 己の辿ったありさまを客観的に分析したAさんは、真実に気づき、怒りを抑えつつ、決意を表明しました。
 「ニセ科学製品につぎ込んだ銭は、高い勉強代だと思うことにした」
 「いまからぼくは、すべてのニセ科学をdisり倒すことに決めた」
 「このぼくは、ニセ科学が自分の全リソースを費やして憎むべき対象であることを、今日思い知ったんだ
 「ああそうだ、小さな科学的間違いも見逃さずに拾って修正してあげるよ……徹底的にね!」

 ある傍観者:「Aさん! 憎しみからは何も生まれないのよ! 批判的思考を頼りに、生き延びるの……」

 【教訓】このように、幸せな気持ちでニセ科学に接して日々を暮らし、しばらくして幻の幸せであることを悟って気落ちしたあとの人間は、ニセ科学批判の日々に希望を見いだすのです。