創作小話『モヒカン的論者を迎え入れたムラビト的ブログ』

 ムラビト的な雰囲気を維持していたブログの管理人が、「自分は数十年にわたってマイナーな地位に甘んじている、手っ取り早くメジャーになる方法はないものか」と悩んでいました。
 あれこれ考えた末に、「枯れ木も山の賑わいだ」と言ってモヒカン的論者たちの招き入れを決めました。
 それを知った常連の読者たちは、喜びました。

 Aさん:「いいですわねえ。この泡沫ブログも大賑わいとなって、ネットで一番の表舞台になりますわねえ」
 Bさん:「そうですわねえ。まったりな会話がぽつぽつと行われていたこの弛緩ブログも、明日からは秒単位の即レスが朝に夕に飛び交いますわねえ」
 Cさん:「わしの感情論を聞いてくれる相手が増えるのじゃ、こんなにうれしいことはないのじゃ」
 Dさん:「モヒカン的論者たちの加算、ばんざーい!」

 お祝いムードの中、Eさんが疑問を述べました。
 「なぜにみんなは平気でいられるの!?」
 「いままでも稀にモヒカン的論者が訪ねてきた時ですら、僕たちは神経を消耗して倒れていたのに、」
 「これからは、24時間365日ずっと修正を受ける身になってしまうんだよ!?」

 【教訓】この話は、「リスキーシフト」が如何にして起こるのかを教えています。