創作小話『ウサギとワシとニセ科学』

 ムラビト的な思考のカエルが、モヒカン的な思考のヘビに論破されました。
 それを離れた場所から見ていたウサギは、感想を述べました。
 「なんて間抜けなカエルなのでしょう」
 「モヒカン的な思考を持つヘビの前で科学的に間違った主張を述べるとは、危機感がないにも程があります」

 すると、背後からワシが飛んできてウサギを捕まえました。
 意識が薄れながらウサギは言いました。
 「深淵を覗くとき、また深淵もこちらを見ているのだという言葉がありますが、このことでしょうか」

 【教訓】この話は、人生においては傍観者の立場から当事者の立場に急に変わってしまうという状況が起こり得るという現実を明らかにしています。