創作小話『悪しき相対主義が得意なイヌと科学に疎いウサギ』

 茂みの中から、科学に疎いウサギが出てきました。
 それを見たイヌは、悪しき相対主義で論破に追い込もうとしました。

 ウサギは、頭の中にある少ない科学知識を、必死になって引き出しました。
 その結果、イヌの追及を振り切ることに成功しました。

 傍観していたヤギが、感想を述べました。
 「悪しき相対主義を得意気に振りかざしていたイヌさん、科学に疎い無名のウサギにすら勝てず」

 イヌは、気にしない様子で言いました。
 「遊びで言論を披露しているインテリの僕と、拙くても必死の気持ちで言論を披露するウサギとでは、議論がイーブンで終わっても当然さ」

 【教訓】これは、科学に疎い人でも真摯な気持ちがあれば有識者にも勝る主張ができるというお話です。