創作小話『disの使い方が特殊な論者とツバメ』

 その泡沫ブロガーで罵倒芸論者のAさんは、disの使い方が特殊すぎて、熱烈に支持していた最後の読者すらも離れてしまいました。
 「それでも私は、いまの芸風を続ける。普通のdisなど、私にはとうていできないのだから」

 すると、一羽のツバメがAさんのブログにやってきました。ツバメは、Aさんのブログの軒下に巣を作り始めました。それを見たAさんは、喜びました。
 「ほら、私の特殊なdisを鑑賞したい者が来たぞ、ではさっそく一句」
 「disに生まれ、disに消えゆく、我がネット上の身かな」
 「若き日の、罵倒芸論者としての信用は、それなりにあった私かな」
 「と思いきや、菊池誠教授のkikulogで、科学的に変な主張を一年ほどぶってしまい、退場勧告の憂き目にあってからは、御覧のありさまかな」

 それを聞いたツバメは、つぼにはまったので笑いました。笑いすぎて、倒れました。救急車で運ばれました。あとは、ツバメの作りかけた巣だけが、Aさんのブログに残った状態となりました。

 Aさんは、あきれて言いました。「やれやれ、また私のブログは閑古鳥が鳴く状態だ。それもこれも、あのツバメのせいだ」

 【教訓】これは、ネット上で気になるブログを見つけても、すぐには支持を表明せず、ブログの方向性をじっくりと調べたうえで支持するかどうかを決定しても、遅くはないというお話です。