創作小話『イヌと道に落ちていた医学的なエサ』

 空腹に困っていたイヌが道を歩いていると、『医学的に正しいエサ』という能書きが付されたエサが落ちていました。
 それを見たイヌは、大喜びでエサを食べました。
 すると、イヌの体調が急激に悪化しました。
 「これはどういうことだ」とイヌが能書きを改めて読むと、『ニセ医学的に正しいエサ』と書かれていました。
 「ニセ」の部分の文字が消えかかっていたので、見つけた当初は気がつかなかったのでした。

 意識が遠くなりながらイヌは反省しました。
 「これは当然の結果だ。ニセ医学的なエサかどうか、ぼくは確かめもせずに飛びついたのだから」

 【教訓】この話は、ネット上で見つけた医学的に変な内容の記事をよく読まないまま自説に取り入れると、もれなく後で痛い目にあうという現実を明らかにしています。