これは、あの王守仁(おうしゅじん)の漢詩『題灌山小隠』(かんざんのしょういんにだいす)の罵倒芸版である。
【意訳】
このたびの私は、自ブログの赴きを「毒吐きの披露」から「礼儀の説教」に移した。
かつて、近隣のブログに延焼するほど炎上していた私の拠点も、ネットマナーを説き始めてからは、ついに最後の愛読者も姿を消す。
「まるで人里から離れた岩山の頂きで呪文を唱えているようだ」と言うなかれ。
「いまどき窮屈な礼儀の勧めをネット上に供給しても受け取る人は皆無です」と言うなかれ。
閑古鳥の声がよく響く自ブログの空間で、ひたすらに清流の記事の生産に励む。
この現状を、良いとか悪いなどと自己判定する時間すらも、いまの私は惜しむのだ。
【意訳、終わり】
そのように王守仁は灌山で記している。