創作小話『新人とベテランが競ったニセ科学批判批判』

 新人のニセ科学批判批判者であるAさんが、ベテランのニセ科学批判批判者であるBさんと公開討論を行いました。
 Aさんは、「僕は無知な論者だよ、しかも無知な聴衆の代弁者なんだよ」と名乗ったあとで、山ほど自己主張しました。
 自己主張しすぎて疲れ果てながらもAさんは、「Bさんは何ら反論できないようだ、僕の完全勝利だな」と確信しました。

 すると、公開討論の開始からずっと黙っていたBさんは、やっと反論の言葉を述べました。
 「ニセ科学とまともな科学は、相対的に同じなのじゃ。すべては相対なんじゃのう。うんうん」

 これを聞いたAさんは、「ずるいぞ、そんな無敵のニセ科学批判批判を実行するなんて!」と悔しがりましたが、自分のニセ科学批判批判に関する知識はすべて出し尽くしていたので再反論ができず、諦めて退場しました。

 『教訓』この話は、そこまで強調するかというほど無知を誇示する論者は自分に絶対の自信を持っているということを教えています。
 (この話は、以下のサイトの記事にインスピレーションして作りました)
ゼウスとアポロン <福娘童話集 きょうのイソップ童話>
http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/08/16.htm