ネタのお言葉『技のdisから自然のdisに進む』

 この言葉は、荘子の「技より進む」の罵倒芸版である。
 【意訳
 昔、ある料理人が牛を流れるような動きで解体して、文恵君に褒められたうえで退場しました。
 次に、罵倒芸論者のAさんが文恵君の前に現れて、ネット上のdisり合いで圧勝する様を見せました。

 感心した文恵君が圧勝した理由を問うと、Aさんは言いました。
 「罵倒芸の論者としてネット上にデビューしたころは、あれがこうなって、それがああなってと、理屈をいちいち考えながらdisのコメントを作っていましたが、」
 「数十年ほどdisり合いの日々を過ごしているうちに、脳内の神経細胞が時機に応じたdisを勝手に組み立てるようになったのでございます」
 「つまり大脳的なdisではなく、小脳的なdisを作れるようになったのでございます」
 「そのために、今では他所のdisり合いに遅れて参加しても、画面をサッとスクロールして、相手の論の穴をギュッと把握して、シュッとしたdisを放つ私でございます」

 それを聞いた文恵君は、「これこそが大自然と一体化した罵倒芸である」と得心し、褒美として『プロの職人が杉の間伐材で作った一品物のスマートフォンケース』をAさんに与えました。
 【意訳、終わり
 なお、一部の研究者は、これが本来の内容だったと考えている。数千年が経つうちに、罵倒芸のくだりが省略されてしまったという。