ネタのお言葉『炎上芸の知や涯(かぎり)なし』

 この言葉は、荘子の「知や涯りなし」の罵倒芸版である。
 【意訳
 どんな罵倒芸の論者でも、ネット上の人生で使用できるリソースは有限です。
 それを鑑み、「効率よくdisコメントを公開できると同時に、手っ取り早く有名になれる方法とは何か?」と思案し、「やはり炎上芸だろう」と結論します。
 さっそく炎上芸を実行し、「予想を上回る反響だ!?」と驚き、「この路線で行けば、私はあっという間に地球規模の論者なのだ!」と確信します。

 しかし、すぐに壁にぶつかります。なにしろ読者たちが、
 「あの御方ならば、昨日よりもすごい炎上芸を見せてくれるに違いない」
 「あの御方ならば、明日はもっとすごい炎上芸を見せてくれるに違いない」
 と期待感を膨らますために、自分も全力で答えるべく、休みなく連日で炎上芸を披露します。

 しだいに炎上のネタを考えるのが負担になり始め、無理やりなネタで炎上を起こそうと頑張り、スベってしまって読者たちが離れ、
 「どうすればいい!? どうすれば読者が戻ってくれるんだ!?」と思い悩み、神経を大いに消耗し、ついに倒れ込んでしまいます。
 このように、ネット上における炎上芸はコントロールが難しく、ほとんどの論者が焦げ付いて自滅するのです。
 【意訳、終わり
 炎上芸を長期間にわたって披露したい場合は、
 「悪名でもいいから世間に広く知られたい、そのためにも他人の神経を逆撫でする発言を山ほど公開せねば」
 という考えを捨てて、「筋の通った主張を9割、ちょっとトゲのある言葉を1割」という考えを採用し、プチ炎上を狙うべきである。

 思惑通りにプチ炎上が成功したときは、それ以上の燃えを求めて追加の燃料を投下しないこと。
 閑古鳥が鳴くほど静かになった頃に、再びプチ炎上を起こせばよい。

 連続ではなく、飛び石的にプチ炎上を発生させる。疲れも蓄積しないし、ゆっくりと自分のリソースを消費できる。
 「安らかなネット人生が一番だ」と考えるならば、この方法の一択で決まりである。