「つい先ほどの私は、ある人物の主張の根拠に事実誤認が含まれているのを、発見しました」
「さっそく私は、事実誤認を指摘するツイートを公開しました」
「すると、その人物から、『主張の全てを否定するとは何事か』というリプライが届きました」
「言っておきますが、私は事実誤認の部分のみに言及したのであり、主張の全てを否定するような発言はしておりません」
「ゆえに、『主張の全てを否定するとは何事か』という反応は、的外れという結論になります」
・このような発言が出たら、次のように評する。「あなたのほうが的外れ、理由は言わずもがな」
これで、一勝を挙げたことになる。
【この芸の注意点】
あるときにニセ科学批判者が、
「的外れなリプライをもらいました、私が何を言って何を言っていないのかを、きちんと把握していない御方のようでした、早合点には気をつけてくださいね」
と発言したら、間髪入れずに「あなたのほうが的外れ、あなたのほうが早合点、理由は言わずもがな」と述べる。
別のときにニセ科学批判者が、
「市販されている○○の能書きを読んだところ、ニセ科学的な記述が満載でした、困ったものですね」
と発言したら、すかさず「あなたのほうがニセ科学、あなたのほうが困ったもの、理由は言わずもがな」と述べる。
さらなる別のときにニセ科学批判者が、
「△△さんは疫学の教科書を読んでください、穴が開いたバケツに水を入れるような議論は疲れました」
と発言したら、
「あなたのほうが疫学を分かっていない、あなたのほうが穴の開いたバケツ、あなたのほうが医学的に変な主張を数年にわたって公開してドヤ顔を決め続けている人、理由は言わずもがな」と述べる。
とにかく、ニセ科学批判者が何かしらダメ出しのコメントを公開した際は、時間を置かずに「ダメなのはあなたのほう、理由は言わずもがな」と述べてあげる。
この行動を繰り返すことにより、自分の一人勝ちが次々と積み重なる。
「いかなる場合でも、『ダメなのはあなたのほう、理由は言わずもがな』と述べる態度は、どうだろうか? 聴衆に、『いちゃもんをつけたいだけの人』という印象を抱かせるのではないか?」と思われた御方は、この芸に不向きなので実行を断念しよう。
「ニセ科学批判者の言うことを否定するのはけっこうだが、『理由は言わずもがな』という部分はどうか? 理由を記述しておけば、説得力が増して良いではないか?」と思われた御方も、この芸に不向きなのでお蔵入りにしよう。
「文脈を考慮せず、ダメだと思った理由を述べず、ただニセ科学批判者の言うことを否定する。そんな自分を、ネット上で披露し続ける。うむ、まったく平気である」という御方は、この芸に向いていると思われるが、本当に実行した場合、
「論者としての信用が地に落ちた、私の言い分をまともに聞いてくれる人の数が、ゼロになった」という世界線に分岐する可能性があるので、ご注意を。
(この記事は、次のツイートを読んだあとで作りました)
kamo_hiroyasuさんのツイート
(誤)インターネットはがちがちの軍事技術 (正)軍事的にも有用であるとこじつけて国防総省からインターネットの開発予算の一部をひっぱってきた
kamo_hiroyasuさんのツイート
なんか、事実誤認の指摘を現状肯定と勘違いして絡んでくる人がいてうっとうしいのだけど、私らは、国防総省から開発予算が出ているためにMachのソースコード国外持ち出し禁止(カナダを除く)で、苦労した世代ですからね。
kamo_hiroyasuさんのツイート
「Pである。その根拠はQ」「Qは事実誤認です」「Pを否定するのか!」「??」に巻き込まれました。
kamo_hiroyasuさんのツイート
誰も主張していないことに熱心に反論する人が連続して湧いてくるのは、Twitterらしいですね
umenosuke_taniさんのツイート
あなたがね。
【追記】私の場合、反論文を書く際は、「その主張はダメである、理由は、これこれこのとおり」という感じに仕上げねばならないという固定観念があり、「理由を書くって面倒だな、省けないものかな?」という思いもあったのだが、「あなたがね」という短い反論をする御方の存在を知った今は、「いちいち理由を記述しなくてもよいのだ!」と安堵した次第。